株式会社トーキン（本社：宮城県白石市旭町7丁目1番1号、代表取締役執行役員社長：小山 茂典、以下：トーキン）は、ポリマータンタルコンデンサ「T598シリーズ」が業界として初めてとなる高温信頼性を実現したと発表しました。T598シリーズは、車載スーパーコンピューティング、モビリティ・サービス、コネクティビティ、インフォテインメントをはじめ、ADAS（先進運転支援システム）、自動運転、デジタル化などの自動車のメガトレンドが抱える厳格な要件と新たな課題に対して比類ない性能で応え、すでに多くのお客様にご採用いただいております。T598シリーズは革新的な技術開発により、高静電容量/電圧（CV）定格、10mΩ以下の超低等価直列抵抗（ESR）、クラス最高のリップル性能、長寿命などの高い性能を備えた製品です。

T598シリーズはAEC-200に準拠しており、優れた体積効率と最大470μFの大容量、2.5～50VDCの定格電圧の製品を提供します。また、新たにリリースした超低ESR製品はADASに使用されるメインプロセッサや画像処理用プロセッサのデカップリング用キャパシタとして最適な製品であり、複数の部品を必要とした現行のソリューションに対して、一つの部品による置き換えが可能です。本製品を使用することで、設計者は基板面積とコスト両方の削減を実現できます。

125℃で2000時間（実使用環境下で約15年に相当）という堅牢で安定した性能を維持し、死角検出、車間距離制御装置、衝突被害軽減ブレーキなどのADAS機能から、エアバッグ乗員検出、アラーム・システム、横滑り防止装置などの安全システムに至る車両アプリケーションの要件に適合します。

ADAS、快適性、利便性、コネクティビティ、またハイブリッドや完全電動パワートレイン、さらに全自動運転への移行を実現するために、車両における電子機器が増加しています。このトレンドはトーキンのようなメーカーにとって、性能と耐用年数に対するこれまでにない要求に対応できる電子部品技術を開発する新たな機会と捉えており、これらの条件を達成した最新の事例としてT598シリーズがあります。

トーキンの車載グレード ポリマータンタルコンデンサにおける高温信頼性の向上について、当社親会社であるKEMET社、上級副社長兼最高技術責任者（CTO）を務めるPhilip Lessner博士は、次のように述べています。「自動車業界と、5G基地局やクラウド・コンピューティング・サーバー・ファームなどの領域に見られる発展とメガトレンドは、ここ何十年もなかったほど劇的で期待感に満ちており、重要性も高いものです。こうしたメガトレンドがその勢いを維持し、最終製品として結実するには、さまざまな基準に照らして、コンポーネント技術が新たなパフォーマンス・レベルを達成することが不可欠です。T598シリーズはその点で理想的な製品であり、電子設計エンジニアがコンセプトを実現させるうえで有効な製品です」

T598シリーズ ポリマータンタルコンデンサの詳細は、KEMET社のWebサイト（http://go.kemet.com/T598-2000hrs）をご参照ください。T598シリーズの価格・納期については、トーキンの国内営業拠点へお問い合わせ下さい。

【トーキンについて】
株式会社トーキンは、電子部品のグローバル・メーカーとして高品質の製品と優れたサービスを提供する、米KEMET Corporationのグループ企業です。KEMET社はあらゆる誘電体にわたって業界で最も広範なコンデンサ技術を持つ企業であり、スーパキャパシタ、ノイズ対策部品などを提供しています。KEMET社はサウスカロライナ州に本社を置きながら、世界中に生産拠点や販売・ディストリビューション拠点を展開しています。ニューヨーク証券取引所におけるKEMET社の銘柄記号は「KEM」です。KEMET社の詳細は、www.kemet.comをご覧ください。

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