Advantage
耐熱温度を向上させ、過酷な環境への対応を実現
ケーブルにとりつけるだけで容易にノイズ対策を行えるEMI対策用フェライトコアは、ときに過酷な状況におかれます。顕著な例が自動車環境。常に外気にさらされ、氷点下の寒冷気候への対応も必要なら、しゃく熱の太陽直下での動作も求められます。そこでトーキンのEMIコア ESDシリーズでは、使用温度を大幅に拡大した新製品をご用意しました。それが、ESD-SR-HとESD-R-Hです。対応温度は、ESD-SR-H?40℃?+125℃、ESD-R-Hが?40℃?+120℃。耐熱温度の向上により、温度コントロールの難しい環境でも安心してご利用いただけます。

ESD-SR-Hシリーズ周波数特性

保持機構の充実で、揺れにも強い
トーキンのEM対策用フェライトIコア ESDシリーズの新製品は、保持機構を充実、揺れにも強い構造を実現させました。ESD-SR-Hは、バンドによるケーブル固定が可能であるとともに、筐体それ自体を設置する機器内に固定することができます。
ESD-R-Hももちろん、バンドによるケーブル固定が可能です。くわえてこの製品では、設置する機器にM4ネジ2本で2箇所を止めつけることができます。がっちり固定により、ノイズの経路を確実に遮断します。
Lineup
優れた機能を多彩な外形ラインナップに展開
こんな場合は…

トーキンのEMI対策用フェライトコアESDシリーズは、Ni-Zn系とMn-Zn系の2種類のフェライト材料を使用。Ni-Zn系はFM帯を中心としたMHz帯、Mn-Zn系はAM帯を中心としたkHz帯に効果があります*1。すべてRoHS指令に対応し、製品のグローバル展開を力強く支援します。
対策用途としては伝導・不要輻射対策用、低周波帯、高周波帯、それぞれに適した特性を有する製品をご用意。
外形ラインアップについても、ケーブルを束ねて通せる非分割タイプ、後付け対策しやすい分割タイプ、ビーズタイプと3種類をご用意。ケーブル皮膜への傷、絶縁が気になる場合には、塗装付きコア、キャップ付きコア、ケーブルを固定したい場合は固定用カバー付きコア、またケーブルのタイプも丸ケーブルタイプ向け、フラットケーブルタイプ向け、それぞれに対応しています。
また新たに、電子機器の設置環境の多様化に対応して、高耐熱・ケーブル保持機能付きの製品も投入。これにより、EMI対策用フェライトコアをお使いいただける環境条件がさらに広がりました。
ケーブルのノイズ対策といえば、EMI対策用フェライトコア。EMCソリューションのリーダー トーキンからの提案です。
EMIコア ラインナップ

One Point
ターン数の数え方および特性について
巻数はコアの内径部を通った回数を数えます。
その為、コアの内側、外側で巻数は異なるため注意が必要です。(Fig.1参照)
巻数1ターンで特性が得られない場合は、巻数を更に増やすことによってインピーダンス特性を上げることが可能です。
その場合、周波数帯域が低域に移行しますので、必要とされる効果帯域であるか確認する必要があります。(Fig.2参照)

材質による効果範囲
フェライトにはNi-Zn系とMn-Zn系の2種類の材料があります。
Ni-Zn系はFM帯を中心としたMHz帯、Mn-Zn系はAM帯を中心としたkHz帯に効果があります。
但し、効果帯域についてはあくまでも目安ですので、ご使用の際には実機にてご確認の上ご使用をお願い致します。
なおMn-Zn系はNi-Zn系に比べ比抵抗が小さい材料ですので、絶縁が確保されていることを十分にご確認の上ご使用をお願い致します。
*1 効果帯域についてはあくまでも目安ですので、ご使用の際には実機にてご確認ください。なおMn-Zn系はNi-Zn系に比べ比抵抗が小さい材料であるため、絶縁が確保されていることを十分にご確認ください。
