ご挨拶

理事長 小山茂典

 当財団は1990年(平成2年)に設立され、株式会社トーキンの全面的なご支援のもと、宮城県内の大学や高専そして様々な地元研究機関の工学系を中心とする若手研究者への贈賞事業を行ってまいりました。また2012年(平成24年)、国の法人改革により新たな公益財団法人に移行し、現在に至っております。

 仙台市をはじめ宮城県は、伝統的に学問を重んじ、研究環境にも恵まれた地域であり、様々な研究業績を挙げた先人が多々いらっしゃいます。現在も優れた教育機関や研究機関が多数存在します。そうした豊かな土壌にまた新たな種が芽吹き、育ち、やがてその人材や研究成果が社会に資する大きな花を開かせることを願い、ささやかながらそのお手伝いができればと存じます。現代の社会やテクノロジーは日々刻々と変化を遂げ、環境問題を始め新たな課題を次々と抱えています。それらの課題を解決していくには、清新で、既成のものごとに捉われず、グローバルな視点を持つ若手研究者によるオリジナリティーの高い科学技術の振興が不可欠です。当財団は、そのような若手研究者を贈賞事業を通じて発掘し支援することで、少しでも社会に貢献できれば幸いです。

 当財団では、学術界や産業界の様々なバックグラウンドで活躍し稀有な知見や経験、ネットワークを持つ理事や評議員の皆様が運営に当たっております。新たなアイディアを持つ若い研究者の皆様や、その研究者を育てる教育機関や研究機関の皆様にアクセスできることを常に願っております。また歴代の受賞者の皆様の今後のご活躍を心から期待し応援してまいります。

 今後とも社会や地域の発展に微力を尽くしてまいる所存です。引き続き関係各位の当財団へのご指導とご支援を賜りたくお願い申し上げます。

令和3年7月1日
公益財団法人トーキン科学技術振興財団
理事長 小山 茂典

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